小庭プラン ~庭を愉しむ・植物~

一木一草一石にこだわる坪庭
コンセプト
スペースが広くないからとあきらめる必要はありません。
ちょっとした植栽と石や灯篭などのアイテムを加えるだけで、単調だった場所が赴きのある場所に変身します。
坪庭の知恵と美意識を活かした素敵な庭を提案します。



坪庭とは
周りを建物や垣根で囲われた小スペースの庭を坪庭といいます。
狭い空間ですが、光や風などたくみに取り込み、庭の要素を必要十分なものに制限して、濃密で完成度の高い空間に仕上げられています。
小さいながら鑑賞でき、生活に潤いをもたらしてくれる、まさに庭園美の極致とも言えます。
デザインのポイント
スペースが狭いので、異なった種類の植物を多く植えるのは避け、シンプルにまとめましょう。
一木一石:一種類の庭木と一つの景石でまとめる方法です。
一木一草:景石の代わりに下草を配したものです。
いずれの場でも庭木の本数は3、4本に抑えることがポイントです。
背景に垣根(竹垣や生垣)を設けたり、タケ類を列植するとシンプルな景を一段と引き締める効果があります
道沿いの細い庭
コンセプト
道に面した場所は、建物の外観を引き立てるだけでなく、街並みに配慮した景観づくりに重要な役割を果たします。
わずかな幅でも、植物の選定しだいで、行く人もふと足を止めるような素敵な庭に生まれ変わります。
デザインのポイント
- 建物の周りは、水道、電気、ガスなどの管が埋設されています。
- 配管の状態を見て、高木の植栽が可能な場所を先に決めます。
- 樹木の地上部は、広がれるところに自由に伸びて行きます。道路に張り出して、
- 落ち葉や枝などで後々問題が生じないように、樹種の選定や仕立て方をあらかじめ決めておきます。
- 樹木の足元には、宿根草や球根をベースに、一二年草を四季の彩りとして組み合わせて植栽します。
- 建物の庇が深いと雨があたらない部分ができます。
- そのようなところは無理に植栽せず、砂利などを敷くようにしましょう。
- 建物への泥はね防止や管理のときの足場にもなります。
街並みに配慮した景観
理想的な住宅地とは、それぞれの住宅が個性的で、全体として調和のとれた雰囲気を持ち美しい街並みを作っていると言われます。最近は街並みに配慮した景観づくりを意識して、前庭をオープンにして美しく整えた住宅が増えています。


涼しくて静かなシェードガーデン
コンセプト
日陰が苦手な場所でも、コンテナに入れて飾れば陽のあたらない場所でも楽しめます。
日陰地は暗いイメージになりがちですが、ワンポイントでも花を飾ると明るい雰囲気に一変します。
花以外にも、壁面やフェンスを装飾的なデザインにしたり、平面部をウッドデッキにしたり、お好みの色の敷石や砂利を敷くなどして涼しくて静かな印象のシェードガーデンを楽しみませんか。
管理のポイント
コンテナは、時々日向に置いて生育調整しましょう。
明るい色の地被材
伊勢砂利・白玉砂利・潅水砂利などの他に、アクセントとしてビー玉やリサイクルガラスなども新鮮でおしゃれな素材です。
シェードガーデン
住宅の庭には、敷地と建物の関係で、どうしても日陰になる部分が生まれます。「日陰」というと、植物が育ちにくいから庭にはできないとあきらめがちですが「シェードガーデン」と呼ぶと不思議なことに、素敵なガーデンがイメージできます。イメージだけではありません。実際に、環境にあった植物選びや周辺の修景素材の工夫しだいでシェードガーデンが生まれます。



